アトピー性皮膚炎について
■はじめに・・・
これ、子供から大人まで幅広い年齢層に多いですね。当院では子供から大人まで対応可能です。しかしながら当院でアトピー性皮膚炎の鍼灸治療を受けに来る患者様の1部は本当にアトピー性皮膚炎なのかと怪しい方もいます。まずアトピー性皮膚炎とは何かを簡単に説明した後、治療法や鍼灸での原因と治療法を説明していきます。
現代医学では・・・
・かゆみのある湿疹が慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返し起こす病気になります。そしてアトピー性皮膚炎は皮膚のバリアが弱くなってしまい、外部からの抗原(アレルギーの原因となる物質を言います。)もしくは刺激(患部を手で触ってしまうなど)が入りやすくなり、そこでアレルギー反応を起こしてしまうわけです。関節(肘・膝の裏・頸・手首・足首)に左右対称に出てくることがほとんどで1歳以上では半年以上症状が続いている方がアトピー性皮膚炎の特徴になります。
・原因
これと特定できませんが、悪化させる要因は黄色ブドウ球菌・ダニ・カビ・汗・ペット・ストレスなどが挙げられます。
・診断について
UKWP(イギリスのガイドラインや世界的な疫学の研究で使用されている診断基準)では大基準が1つと3項目以上の小基準を満たすものをアトピー性皮膚炎と診断の基準と考えています。
大基準として皮膚が痒い状態であること。これは言われなくても分かる事象ですね。
小基準は5つある項目があります。
@これまでに肘の内側・膝の裏・足首の前・頸の周りのどこかに皮膚が痒いという状態が出た場合。
A喘息・花粉症のアレルギーの既往歴がある。
B過去1年間に全身の皮膚の乾燥の既往歴がある。
C関節の内側の湿疹(3歳以下は頬・おでこ・腕や足の外側を含む)が確認できる。
D1歳以下で発症している(3歳以下は適応しない)。
以上になりますが、1つの診断の目安と考えて頂ければそれで良いと思います。
これと特定できませんが、悪化させる要因は黄色ブドウ球菌・ダニ・カビ・汗・ペット・ストレスなどが挙げられます。
・診断について
UKWP(イギリスのガイドラインや世界的な疫学の研究で使用されている診断基準)では大基準が1つと3項目以上の小基準を満たすものをアトピー性皮膚炎と診断の基準と考えています。
大基準として皮膚が痒い状態であること。これは言われなくても分かる事象ですね。
小基準は5つある項目があります。
@これまでに肘の内側・膝の裏・足首の前・頸の周りのどこかに皮膚が痒いという状態が出た場合。
A喘息・花粉症のアレルギーの既往歴がある。
B過去1年間に全身の皮膚の乾燥の既往歴がある。
C関節の内側の湿疹(3歳以下は頬・おでこ・腕や足の外側を含む)が確認できる。
D1歳以下で発症している(3歳以下は適応しない)。
以上になりますが、1つの診断の目安と考えて頂ければそれで良いと思います。
・治療法
現代医学では「ステロイド」・「スキンケア」・「原因物質を限りなく取り除く」の3つが治療の大原則になります。まずはステロイドを使用して症状を緩和させますが、ステロイドの使用法についてはまちまちで「薄く塗らなくてはいけない」という考え方をする皮膚科の先生も見えれば、「たっぷり塗らなくてはいけない」という考え方を皮膚科の先生も見えますが、どちらが良いのかは担当する皮膚科医師に相談して下さい。ステロイドと同時にスキンケアもしていきます。
現代医学では「ステロイド」・「スキンケア」・「原因物質を限りなく取り除く」の3つが治療の大原則になります。まずはステロイドを使用して症状を緩和させますが、ステロイドの使用法についてはまちまちで「薄く塗らなくてはいけない」という考え方をする皮膚科の先生も見えれば、「たっぷり塗らなくてはいけない」という考え方を皮膚科の先生も見えますが、どちらが良いのかは担当する皮膚科医師に相談して下さい。ステロイドと同時にスキンケアもしていきます。
これで皮膚に潤いを与えて皮膚の保護をしていきます。
それらに加え、原因物質を限りなく取り除くことで外部からの刺激をなくして悪化させる要因を減らします。皮膚をなるべく良い状態に維持していくことになります。
それらに加え、原因物質を限りなく取り除くことで外部からの刺激をなくして悪化させる要因を減らします。皮膚をなるべく良い状態に維持していくことになります。
< 参照ページ > ■国立成人医療研究センターのアトピー性皮膚炎。 |
こんな感じで現代医学では対処していくことになりますが、内容的にはどちらかというと上手に付き合っていくことが重要なのかなという風になります。
しかしながら、中にはステロイドをしたことによって却って症状が悪化した方も見えますし、ずっとステロイドと付き合うのは嫌だという方も見えます。そんな方にはアトピー整体とか色々な施術方法がありますが、当院では鍼灸をおすすめしています。
しかしながら、中にはステロイドをしたことによって却って症状が悪化した方も見えますし、ずっとステロイドと付き合うのは嫌だという方も見えます。そんな方にはアトピー整体とか色々な施術方法がありますが、当院では鍼灸をおすすめしています。
鍼灸では・・・
・原因
過労、ストレス、生活環境、飲食不摂生などで内臓(特に肝・肝・脾・腎)の働きが低下して気血水の不足が起こることで、体内に発生した体に不要な物質(風邪・熱邪・瘀血など)が皮膚に入り込むと、皮膚にかゆみや赤みが発生します。特に痒みがひどい時や夜間痒みがひどくなるのは「心」の働きに影響が出た場合に起こりやすいです。
過労、ストレス、生活環境、飲食不摂生などで内臓(特に肝・肝・脾・腎)の働きが低下して気血水の不足が起こることで、体内に発生した体に不要な物質(風邪・熱邪・瘀血など)が皮膚に入り込むと、皮膚にかゆみや赤みが発生します。特に痒みがひどい時や夜間痒みがひどくなるのは「心」の働きに影響が出た場合に起こりやすいです。
・治療方針
原因の大元である内臓(特に肝・脾・肺・腎)の働きを良くすることです。そうすることで身体に不要な物を大便・小便・汗または皮膚自体から排泄するように促し、新たに生成された気血水によって、新しい皮膚の再生を促すことできます。さらに治療院での治療に加え、自宅でセルフ灸をすることでより良い効果が期待できます。
・治療経過
まず始めに「皮膚の炎症を抑えて、痒みを抑えること」、次に「皮膚の修復を促すこと」、そして次に「皮膚を強化すること」、最後の「色素沈着をなくすこと」になります。
なお皮膚に変化が出るのは治療後すぐではなく年齢や体力など個人差がありますが、約1か月先になります。何故なら皮膚のサイクルが約1か月と言われているからです。
原因の大元である内臓(特に肝・脾・肺・腎)の働きを良くすることです。そうすることで身体に不要な物を大便・小便・汗または皮膚自体から排泄するように促し、新たに生成された気血水によって、新しい皮膚の再生を促すことできます。さらに治療院での治療に加え、自宅でセルフ灸をすることでより良い効果が期待できます。
・治療経過
まず始めに「皮膚の炎症を抑えて、痒みを抑えること」、次に「皮膚の修復を促すこと」、そして次に「皮膚を強化すること」、最後の「色素沈着をなくすこと」になります。
なお皮膚に変化が出るのは治療後すぐではなく年齢や体力など個人差がありますが、約1か月先になります。何故なら皮膚のサイクルが約1か月と言われているからです。
・セルフケア
一般的にセルフケアとして有効だと思うツボを3つ挙げます。
一般的にセルフケアとして有効だと思うツボを3つ挙げます。
・内関穴
・内関(ないかん)穴は手の厥陰心包経のツボで絡穴になります。このツボはお腹を温めて胃腸の働きを改善し気血を増やします。
・足三里穴
・足三里(あしさんり)穴は胃経のツボで足にあります。気血津液を増やすツボであると同時に養生としても効果があるツボです。
・血海穴
・血海(けっかい)穴は脾経のツボで太ももにあります。このツボは血が集まるという意味があり、血にまつわる症状(かゆみ、皮膚がかさつく等)に効果的な重要なツボになります。
・その他
個人差がありますが、海水や炭酸風呂などがアトピー性皮膚炎に良いケースがあります。なお鍼灸治療と併用するのもOKです。
個人差がありますが、海水や炭酸風呂などがアトピー性皮膚炎に良いケースがあります。なお鍼灸治療と併用するのもOKです。
【 詳細ページ 】 ・東洋医学の考え方 |
症例
当院で鍼灸治療を受けて頂く際の注意点
過去にアトピー性皮膚炎でステロイドを使用した経験があり、現在悩んでいる患者様にとっては重要なことになります。是非一読して下さい。
@アトピーの鍼灸治療で根治を目指すのであればステロイドを使用せずに行うのが理想ですが、過去に1度でもステロイドを使用した方が中止して鍼灸治療を行うと、3日後なのか7日後なのか個人差があり分かりませんが、必ずと言っていいほど反動でアトピーが悪化します。
@アトピーの鍼灸治療で根治を目指すのであればステロイドを使用せずに行うのが理想ですが、過去に1度でもステロイドを使用した方が中止して鍼灸治療を行うと、3日後なのか7日後なのか個人差があり分かりませんが、必ずと言っていいほど反動でアトピーが悪化します。
悪化の程度も個人差があり一概には言い切れませんが、皮膚が「赤くなる」もしくは皮膚の「痒み」もしくは皮膚の「痛み」もしくは皮膚が「じゅくじゅくする」もしくはこれらが併発して出てくる場合があり、様々です。こんな状態がしばらく続くことが多いですが、この辛い状態を乗り越えると症状のピークは過ぎますので、これからは良くなったり悪くなったりを繰り返しながら徐々に改善に向かっていくケースが多くなります。*反動でアトピーが悪化して時にどうしても我慢できない場合は、ステロイドを使用しながらの治療でも構いません。(痒みや痛みが落ち着いたらステロイドの回数を減らせば良いわけですから。)
またこんな方にもOKです。「ステロイドをたくさん使用しているけどなかなか良くならなく、ステロイドを使いながら鍼灸を併用する方法」も良いです。この方法ですと辛い思いをせずに痒みや皮膚のガサガサの軽減が図れますね。良くなってきたら徐々にステロイドを塗る回数を減らしていくのも一つの選択肢としてありですね。アトピーの鍼灸は絶対こうしなくてはいけないということはありませんので、施術を受けられた際に一緒に考えて患者様にとってより良い方法を選んで頂ければ、それが一番良い方法です。
A日常生活で気を付けて欲しいのは甘いもの・辛いもの・アルコールの摂取・石鹸等での身体の洗いすぎには気を付けて下さい。そしてストレスについてはストレスの原因を解消できる事柄であれば解消して頂き、現実的に難しい場合は上手に付き合ってください。
A日常生活で気を付けて欲しいのは甘いもの・辛いもの・アルコールの摂取・石鹸等での身体の洗いすぎには気を付けて下さい。そしてストレスについてはストレスの原因を解消できる事柄であれば解消して頂き、現実的に難しい場合は上手に付き合ってください。
・まとめ
・現代医学はステロイド・スキンケア・原因を取り除くという3つの方法でアトピーの症状と上手に付き合っていくことが大事だと考えています。
・鍼灸(漢方薬を含む)はアトピーになりにくい体質になるように個々の状態に合わせて治療をするので、一時的に症状が悪化して徐々にアトピーの症状の改善を目指すことが可能になりますが、一時的に症状が悪化した時にどう対処していくかがポイントになります。下記の例1と例2と例3では経過が変わってきます。
(例1)一時的にひどく悪化した際は一時的にステロイドを塗り症状が改善したところで再度治療を行う。経過は緩やかに改善が期待できます。
(例2)ステロイドと鍼灸の併用。経過は現代医療と同じ対症療法になります。
(例3)一時的に悪化しても我慢すればアトピーの改善はできるはずと信じ、ステロイドは使わない。
経過は苦痛が伴う可能性はあるが、苦痛を乗り越えれば最も効果的な治療が期待できます。
・鍼灸で治療で効果が分かるようになるまで最低1か月はかかります。
・鍼灸(漢方薬を含む)はアトピーになりにくい体質になるように個々の状態に合わせて治療をするので、一時的に症状が悪化して徐々にアトピーの症状の改善を目指すことが可能になりますが、一時的に症状が悪化した時にどう対処していくかがポイントになります。下記の例1と例2と例3では経過が変わってきます。
(例1)一時的にひどく悪化した際は一時的にステロイドを塗り症状が改善したところで再度治療を行う。経過は緩やかに改善が期待できます。
(例2)ステロイドと鍼灸の併用。経過は現代医療と同じ対症療法になります。
(例3)一時的に悪化しても我慢すればアトピーの改善はできるはずと信じ、ステロイドは使わない。
経過は苦痛が伴う可能性はあるが、苦痛を乗り越えれば最も効果的な治療が期待できます。
・鍼灸で治療で効果が分かるようになるまで最低1か月はかかります。