■この記事の筆者は当院の院長です。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2022年3月25日 更新日:2024年10月25日

【 解説 】  不眠について

不眠
■不眠なら当院の鍼灸施術におまかせ下さい。
・1か月以上、なかなか寝付けない・眠った気にならない・睡眠中何度も目が覚める・AM3、4時ころに目が覚めてします等、睡眠に問題が続く状態で、日常生活(倦怠感・意欲がない・食欲低下・集中力低下等)と困らないでしょうか?

そんな方は当院で鍼灸施術を受けてみて下さい。なぜ当院の鍼灸施術を受けたほうがいいかと言うと、「ツボを刺激して自律神経を調整し血液の循環をよくし体の緊張を緩めてくれるからて不眠を改善してくれる」からです。
不眠で悩んでいるあなた、もし鍼灸で不眠が改善できたら、嬉しくないですか?不眠が改善することで「仕事がはかどる」・「勉強に集中できる」・「人に優しく接せられる」・「のぼせてイライラすることもへる」・「動悸も減る」・「血圧は安定してきますね。」鍼灸で不眠を改善すると少なくともこれだけのベネフィット(利益)が出てくるわけです。

不眠に悩んでいるあなた、是非施術を前向きに考えて頂ければと思います。
なお詳しいことは下記に続きを書いておきましたので是非読んで下さいね。
 

現代医学では・・・・

説明
【 定義 】
・入眠障害(なかなか寝付けない)・熟眠障害(眠った気にならない)・中途覚醒(眠りが浅く何回も目が覚めてしまう)・早期覚醒(早く目が覚めてしまう)など睡眠の問題が1か月以上続き、日中の倦怠感や意欲低下・食欲低下・集中力低下などの不調が出てしまうことを言います。なお生活環境や心配事などがあって数日眠れなくしばらくすると眠れる場合は当てはまりません。定義だけでみると、睡眠時間の長い短いは関係ないというのは意外と思われる方が多いかもしれんませんね。
【 不眠症は国民病です。】
・日本人を対象にした調査で約20%の方が「熟睡できない」など不眠に悩みがあると言っています。そして加齢になるにつれて不眠症で悩む患者様も増えて、60歳以上では約30%の患者様が睡眠のことで悩んでいます。そのため通院している患者様の約5%は不眠のために薬を服用しているのです。ですから不眠症は特殊な病気ではなく国民病の1つと言っても良いわけです。

【 原因 】
・不眠の原因は1つではありません。たくさんあります。例えばストレス・身体の病気(高血圧など)・心の病気(うつ)・薬や刺激物(カフェインやニコチン)・生活リズムの崩れ(三交代の勤務など)・生活環境(騒音など)があります。
対策
【 対処法 】
・心療内科や精神科での薬の処方の他に、セルフケアで行える対処法をいくつか挙げてきます。なお詳しく知りたい方・気になる方は下記にある参考ページ「厚生労働省 不眠症|eーヘルスネット」をご覧ください。

・対処例
@寝る時間と起きる時間を一定にすることです。
・睡眠覚醒は体内時計で調整されているので、平日・週末にかかわらず同じ時間に睡眠をとり同じ時間に起きることが大事です。明日、仕事もしくは学校休みだから夜更かししよは良くないですよ。
A睡眠時間にこだわらないことです。
睡眠には個人差がありますので、「僕は何時間は睡眠をとる」または「私、絶対に7時間以上睡眠をとる」など睡眠時間の目標を作らないほうが良いです、目標を立てることでかえって悪循環になる可能性があります。
B太陽の光を浴びることです。
太陽の光など強い光には体内時計を調整する働きがあります。ですから朝日を浴びて頂くことで体内時計を調整して夜早く眠れて朝早く起きられるのです。
C適度な運動をすることです。
身体の適度な疲労は睡眠を促します。軽く汗が出る程度の運動を繰り返してください。ただし汗のかきすぎはかえって疲労を誘発して眠れなくなります。
D就眠前にはリラックスできるような環境を作って下さい。
寝る前に副交感神経を活発かさせることで睡眠しやすい状況になります。ぬるま湯につかる、好きな音楽を聴く等で体の緊張した状態をほぐしましょう。
E寝酒はNG
お酒は睡眠にとって百害あって一利なし。寝つきは良くなるかもしれませんが、効果は短期間しか続きませんので不眠の対処としては良くないです。(こういう気持ちも分からないわけではないですが・・・)
等があります。自分に合ったやり方で取り組んでみてください。

【 まとめ 】
・「この時間に寝なくてはダメだ」とか「中途半端に寝ると夜眠れなくなるでダメだ」とかいろいろな考え方がありますが、完璧に型どおり当てはめる必要はありません。気楽に15分だけ寝よう・いつも時間とは違う時間帯に寝てしまおうとかでもいいです。それが良い結果につながる場合があるからです。
・薬を服用することに抵抗を持つ人が見えるかもしれませんが、短期間であれば現代の睡眠薬では副作用が少なくなっているとのことですので、一度専門の先生に診て頂くこともありですね。

鍼灸では・・・・

鍼治療
【 原因 】
ストレス・生活習慣などにより内臓の働きが低下した結果以下のような状態をたどって不眠になります。
@血(現代医学で言う栄養分)が不足もしくは血の流れが悪くなることで自律神経に関係する(肝臓)の働きが悪くなることで、肝の正常な働きができなくなるので不眠になります。
A内臓(身体を冷やす働きのある「腎」)の働きが悪くなったことにより、身体に不要な熱が生じ、それが脳の一部(東洋医学で言う心臓)に影響を与えることで心の正常な働きができなくなるので不眠になります。
B内臓(水の代謝に関係する臓器)の働きが悪くなることで、不要な水(湿邪)が発生し、それが脳の一部(東洋医学で言う心臓)に影響を与えることで心の正常な働きができなくなるので不眠になります。
【 施術方針 】
内臓の働きを改善するのは共通事項になります。あとは原因によって変わります。
・血の不足や流れが悪く不眠になった場合は胃腸の働きを改善するツボで働きを改善し血を増やすもしくはストレスで血の流れが悪くなった場合は肝(自律神経)の調整を行い、血液の循環を改善することで不眠の改善が期待できます。
・体を冷ます臓器(主に腎)の働きが悪くなったことで、身体に不要な熱をもっことにより心(脳の一部)に影響が出て不眠になった場合は身体を冷やす物質を補い身体を温める物質と同等の量になるよう治療をします。
・内臓の働きが悪く不要な水が発生したために不眠になった場合は水の代謝をよくする治療をして不眠を改善します。
・上記に加えて頚、肩、肩甲骨周辺の筋肉のコリを緩めることです。筋肉のコリは身体が緊張している証拠です、緊張していると自律神経のバランスが崩れ、睡眠を妨げる1つの原因になります、鍼や灸で筋肉のコリを緩めることで身体の緊張をほぐして睡眠しやすい状況にしていきます。

【 施術経過 】
・個人差はありますが、施術を受けた日は「よく眠れた」と言われる方が多いです。
・身体の緊張が取れてくるので中には施術中にウトウトされる方も見えますよ。
・不眠を改善するには一般的に中長期的な施術が必要になります。悪い習慣が身についてしまっているのでどうしても時間がかかってしまいます。
・鍼灸で定期的に個々に合った身体の調整をすることで不眠になりにくい身体にすることが期待できます。

【 その他 】
・不眠治療時は睡眠薬を飲むのを止めた方がいいかと聞かれることがよくあります。これについては担当の医師に相談して決めることが大前提になりますが、急に睡眠薬を止めるとまず眠れなくなりますので徐々に薬を減らしていく形になることが多いです。減らしても依存性の作用があり、なかなか睡眠状況が改善できないことも多々見られます。理想は薬を飲む前に来て頂ければ改善しやすいですね。

・身体を動かして疲れさせたら眠れると思い運動されている方、それは良くないです。東洋医学(鍼灸)では身体を動かすには気と共に血も必要とします。「疲れさせるまで身体を動かすと余計血(栄養)が消耗し不足します。血(栄養)が不足したら心(脳の一部)の働きが正常に行われなくなり、余計睡眠を取ることができません」ので注意して下さい。
【 セルフケア 】
・当院、院長がおススメするセルフケアを3つ挙げますね。
足三里(あしさんり)穴
足三里穴
足三里(あしさんり)穴は胃経のツボで非常に大事なツボでもあります。主な作用は気を増やして血を増やすことです。血が不足して眠れない時に効果的なツボになります。
内関(ないかん)穴
内関穴
内関(ないかん)穴は心包経のツボです。主な作用は心臓の働きを調整することです。内臓の働きが低下したことで心臓の働きに影響が出た時に使うと効果的です。
膻中(だんちゅう)穴
膻中穴
膻中(だんちゅう)穴は任脈のツボです。主な作用は過度なストレスにより眠れない場合に使うと効果的なツボになります。
【 症例 】
詳しくはこちらへ。
【 詳細ページ 】
東洋医学の考え方

まとめ

・不眠の対処法はたくさんありますので個々でこれならできそうなことから行えばOKです。
例えば生活習慣の見直し・自分にあったストレスの解消法・不眠を過度に気にしない・セルフケアで灸をする・鍼灸マッサージで身体の緊張を取る等

・激しい運動は控えて下さい。余計に眠れなくなる場合があるので。軽いじわっと汗をかく程度の運動でOKです。

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