■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2024年1月19日 更新日:2024年5月24日
【 解説 】 顎関節症
■顎関節症は鍼灸で改善が期待できます。
・鍼灸は顎関節症で特に痛みのある場合には改善が期待できます。
・痛みが改善することで飲む・食べることができるようになり、人間の欲の一つを満たすことができることが、最大のメリットです。誰しも好きなものを食べたり飲んだりできないのはストレスを感じますからね。
・何故鍼灸が良いのかの理由、考え方を詳しくしりたい方は続きを読んで下さい。もちろん現代医学の考え方についても簡単に説明してありますので必要な方は確認して頂ければと思います。
■現代医学では・・・
・口を開け閉めした時に痛みが1週間以上続く場合です。
いつもカクンカクンと音だけがする・たまに口が痛くて開けにくい場合は治療をする必要はないということです。
★どんな状態になるのか?
・顎関節症の病態は4つに分類されます。
@開口時カクンカクンと音がする。(これが最も多く見られる。)
A大きく口を開けられない・もしくは開けると痛む。
B下顎を動かす筋肉が上手く働かない。
C骨の変形。(これは高齢者に多い)
なお@とAの状態が全体の60%を占めます。
@開口時カクンカクンと音がする。(これが最も多く見られる。)
A大きく口を開けられない・もしくは開けると痛む。
B下顎を動かす筋肉が上手く働かない。
C骨の変形。(これは高齢者に多い)
なお@とAの状態が全体の60%を占めます。
★原因
・「かみ合わせが悪い」だけではありません。
ストレス、外傷等たくさんの原因が合わさって症状が出ます。
★治療法
・歯科医院でマウスピースを作って頂き使用する。
・セルフケアとして「マッサージ」・「患部を温める」等行うことで症状の改善が期待できます。
・「かみ合わせが悪い」だけではありません。
ストレス、外傷等たくさんの原因が合わさって症状が出ます。
★治療法
・歯科医院でマウスピースを作って頂き使用する。
・セルフケアとして「マッサージ」・「患部を温める」等行うことで症状の改善が期待できます。
【 参考ページ 】 ・顎関節症|日本歯科医師会 |
■鍼灸では・・・・
■原因
・主な原因としてストレス、過労、食生活習慣により、「噛む」もしくは「飲み込む」に関係する「胃」の働きの低下及び胃の働きに関与する臓器を不調和により起こる。
■施術方針
@「胃」の働きを改善することが基本。
A胃の働きが悪くなった原因を突き止め、それに応じた施術を行う。(例)ストレスであればストレスに関係のある臓器「肝」の働きと胃との調和の施術。
B患部(咬筋と側頭筋)の筋緊張を鍼灸で緩和すること
以上を施術することで顎関節症による症状の改善が期待できます。
■施術経過
・個人差はありますが、患部及び胃の働きなどを改善していけば十分な効果は期待できます。
@「胃」の働きを改善することが基本。
A胃の働きが悪くなった原因を突き止め、それに応じた施術を行う。(例)ストレスであればストレスに関係のある臓器「肝」の働きと胃との調和の施術。
B患部(咬筋と側頭筋)の筋緊張を鍼灸で緩和すること
以上を施術することで顎関節症による症状の改善が期待できます。
■施術経過
・個人差はありますが、患部及び胃の働きなどを改善していけば十分な効果は期待できます。
■セルフケア
・院長が考える顎関節症の症状改善のツボを3つ挙げます。
・院長が考える顎関節症の症状改善のツボを3つ挙げます。
〇合谷穴
合谷(ごうこく)穴は大腸経のツボになります。このツボは大腸経の原穴になります。それだけでなく合谷穴は「顔に症状がある時に効果がある」経験穴として有名なので顎関節症にも効果が期待できます。
〇足三里穴
足三里(あしさんり)穴は胃経のツボになります。このツボは胃の下合穴で胃の働きに深く関係します。胃の働きを改善することで噛む動作が正常に働くことができるようになります。
〇阿是(あぜ)穴
阿是穴(あぜ)穴とは患部の反応点を言います。
今回のケースですと、咬筋並び側頭筋(赤い枠の部位にあたります)ですね。ツボで言うと下関(げかん)穴と「こめかみのあたり」ですね。
今回のケースですと、咬筋並び側頭筋(赤い枠の部位にあたります)ですね。ツボで言うと下関(げかん)穴と「こめかみのあたり」ですね。
【 詳細ページ 】 ・東洋医学の考え方 |
まとめ
・顎関節症は根本治療(全身調整)と患部(咬筋・側頭筋)の緊張を緩めることで症状の改善が期待できる。
・セルフケアとして咬筋と側頭筋のマッサージを軽めに行うことです。(痛気持ち良い程度が限度、それ以上は反対に悪化する危険性が高い。)
・セルフケアとして咬筋と側頭筋のマッサージを軽めに行うことです。(痛気持ち良い程度が限度、それ以上は反対に悪化する危険性が高い。)