■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2023年4月4日
【 解説 】 胃炎
■胃炎は日常生活習慣の見直しと適切な治療(薬物療法・鍼灸等)で効果が期待できます。
・胃炎とは胃の粘膜の炎症を意味します。ではその原因は何かと言えばたくさんあります。例えば細菌やウィルス感染・暴飲暴食・ストレス・タバコなどですね。胃炎の原因となる大半は生活習慣やストレスに関係しますね。
次に治療についてですが、よく耳にするのが「薬物療法」になりますが、これは根本的に解決する方法ではないですね。何故なら先ほども書きましたが、胃炎の原因の大半は身体に良くない生活習慣やストレスによるものですから。
ではどうしたら良いのか、
それは「生活習慣の見直し」です。
簡単に言っていますが、これは難しいです。習慣(くせ)はそう簡単に直せるものではないですからね。まずは自分のできることから少しずつ見直していきましょう。
それに薬物療法や鍼灸療法を加えて身体の中からは薬による胃炎に有効な成分で症状を落ち着かせ、体表からはツボを鍼灸で刺激して自律神経の調整をしていくことで胃炎の治療効果が期待できます。
えっ、これで終わりでは納得できない方の為にもう少し詳細に説明していきます。
それは「生活習慣の見直し」です。
簡単に言っていますが、これは難しいです。習慣(くせ)はそう簡単に直せるものではないですからね。まずは自分のできることから少しずつ見直していきましょう。
それに薬物療法や鍼灸療法を加えて身体の中からは薬による胃炎に有効な成分で症状を落ち着かせ、体表からはツボを鍼灸で刺激して自律神経の調整をしていくことで胃炎の治療効果が期待できます。
えっ、これで終わりでは納得できない方の為にもう少し詳細に説明していきます。
■解説
・現代医学では「急性胃炎」と「慢性胃炎」で原因が異なります。急性では暴飲暴食(アルコールの過剰摂取)や薬やストレスが原因となることが多く、慢性胃炎はピロリ菌感染が原因となることが多いです。
・鍼灸ではストレス、過労、暴飲暴食などにより内臓の働きが低下してしまいます。それにより
@外邪(ここではウィルスや細菌を指します)が胃に入り込むことで炎症が起きます。
A気血水の代謝が悪くなるので、痰(身体に不要な水分)や瘀血(身体に不要な血液)など身体に物質が発生します。それらが胃に影響を及ぼすと胃に炎症が起きます。
A気血水の代謝が悪くなるので、痰(身体に不要な水分)や瘀血(身体に不要な血液)など身体に物質が発生します。それらが胃に影響を及ぼすと胃に炎症が起きます。
【 治療法 】
〇現代医学では「薬物療法」と「ピロリ菌除去治療」・「生活習慣の改善」の3つがあります。
・薬物療法では胃酸の分泌を抑える薬・胃の粘膜を保護する薬・胃の運動の改善する薬を個々の体質・状態に応じて選択します。
・ピロリ菌除去治療は慢性胃炎疑いがありピロリ菌の検査で感染している場合に行う治療法になります。除菌治療は胃薬と除菌薬を1週間飲めばそれでOKです。ただし100%除菌できるわけではないので6週間後に再度検査を受けて除菌が十分でなければ再度治療をします。
・生活習慣の改善は胃酸の分泌を抑えるにはどうしたら良いか考えます。代表的な方法は脂質の多い食べ物を控える・コーヒーなどの刺激物を控える・睡眠をしっかりとることです。
〇鍼灸では東洋医学的診断(証)に基づく施術を行います。
・東洋医学では胃炎を以下のように考えて施術します。
ストレスや生活習慣等の影響で内臓の働きが悪くなった為に生じた「痰(身体に不要な水分)」・「瘀血(身体に不要な血液)」などを排泄する、もしくは外邪(細菌やウイルスなど)を排出する施術をします。それらと同時に「働きの悪くなった内臓を改善すること」と「各種内臓との調和を図ります。」
そうすることで自律神経の調和を図り胃酸の分泌を抑え、血行が促進されるので胃の粘膜の修復を促し、胃の炎症をコントロールします。
【 経過について 】
・胃炎はピロリ菌、胃潰瘍や胃がんを伴わないのであれば生活習慣の見直しと10回程度の鍼灸治療で良好な効果が期待できます。
・胃潰瘍が原因で起こる胃炎は時間がかかります。薬との併用が必要になります。
・胃がんは術後の再発予防には良い治療法の1つになります。通院し始めは週1回以上で通院して頂き体調が良くなってきたら10日1度とか2週間に1度といった間隔で施術を続けていきます。
・慢性胃炎は完治するのは難しいので無理のない範囲で通院して頂き治療をすることで効果が期待できます。
〇現代医学では「薬物療法」と「ピロリ菌除去治療」・「生活習慣の改善」の3つがあります。
・薬物療法では胃酸の分泌を抑える薬・胃の粘膜を保護する薬・胃の運動の改善する薬を個々の体質・状態に応じて選択します。
・ピロリ菌除去治療は慢性胃炎疑いがありピロリ菌の検査で感染している場合に行う治療法になります。除菌治療は胃薬と除菌薬を1週間飲めばそれでOKです。ただし100%除菌できるわけではないので6週間後に再度検査を受けて除菌が十分でなければ再度治療をします。
・生活習慣の改善は胃酸の分泌を抑えるにはどうしたら良いか考えます。代表的な方法は脂質の多い食べ物を控える・コーヒーなどの刺激物を控える・睡眠をしっかりとることです。
〇鍼灸では東洋医学的診断(証)に基づく施術を行います。
・東洋医学では胃炎を以下のように考えて施術します。
ストレスや生活習慣等の影響で内臓の働きが悪くなった為に生じた「痰(身体に不要な水分)」・「瘀血(身体に不要な血液)」などを排泄する、もしくは外邪(細菌やウイルスなど)を排出する施術をします。それらと同時に「働きの悪くなった内臓を改善すること」と「各種内臓との調和を図ります。」
そうすることで自律神経の調和を図り胃酸の分泌を抑え、血行が促進されるので胃の粘膜の修復を促し、胃の炎症をコントロールします。
【 経過について 】
・胃炎はピロリ菌、胃潰瘍や胃がんを伴わないのであれば生活習慣の見直しと10回程度の鍼灸治療で良好な効果が期待できます。
・胃潰瘍が原因で起こる胃炎は時間がかかります。薬との併用が必要になります。
・胃がんは術後の再発予防には良い治療法の1つになります。通院し始めは週1回以上で通院して頂き体調が良くなってきたら10日1度とか2週間に1度といった間隔で施術を続けていきます。
・慢性胃炎は完治するのは難しいので無理のない範囲で通院して頂き治療をすることで効果が期待できます。
【 参考・詳細のページ 】 ・胃炎の原因と治療法|湘南藤沢おぬき消化器クリニック ・東洋医学の考え方 |
セルフケア
・胃の働きを低下させない為に生ものや冷たいもの、生野菜はなるべく控えて頂くと良いです。
・症状改善のためのセルフケアと再発予防のためのセルフケアを紹介します。(*個人差はあります。)
・症状改善のためのセルフケアと再発予防のためのセルフケアを紹介します。(*個人差はあります。)
〇粱丘穴
粱丘(りょうきゅう)穴は足の陽明胃経の郄穴で急性の胃の痛みを改善させる効果が期待できます。お灸で温めたり、指で押えたりすると良いです。
〇地機穴
地機(ちき)穴は足の太陰脾経の郄穴でこれもまた急性の胃の痛みなどに効果が期待できます。お灸や指で押さえると良いです。
〇中脘穴
中脘(ちゅうかん)穴は任脈上にありお臍と鳩尾を結んだ線の中央にあります。これもまた胃の痛みなどに効果が期待できます。お灸をすると良いです。
まとめ
・胃炎は急性と慢性の2つがあり、いずれも生活習慣の見直しをした方がより治療効果が期待できます。
・胃炎といってもただの胃炎ではない場合があるので、症状が長引く、炎症による痛みがひどい時は一度病院で診察を受けてもらって下さいね。
・胃炎といってもただの胃炎ではない場合があるので、症状が長引く、炎症による痛みがひどい時は一度病院で診察を受けてもらって下さいね。