■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2023年3月13日 更新日:2024年10月7日
【 解説 】 パニック障害
■焦って治そうと思わないで。鍼灸で体調を整えながら上手く付き合うことが改善の近道です。
・突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震える、などの発作を繰り返し、日常生活に支障が出たという経験ありませんか?これは、パニック障害が原因と考えられます。
これは心の病の1つで、ストレスが引き金になることがほとんどです。治療法として精神薬を飲んで定期的に通って身体の状態をみて薬を加減する方法と認知療法・行動療法でパニック障害の症状を改善が可能なんですよ。
「いやいや、先生、そんなこと分かっているわ、」
と言いたくなりますよね。ちょっと冷静になって下さい。
パニック障害は、実は鍼灸で対応可能なんです。ただ良くなるための心構えとして「早く良くしたいという気持ちは理解できますが、長い目でみて焦らずに鍼灸で体調を整えて上手に付き合うことが改善の最も近道になります。」
早く治くそうと焦るのは禁物です。焦ってしまうことで改善できることもできなくなってしまうからです。
以上になります。
えっ、これだけで説明でおしまい?
という方のために詳しく説明しますね。
「いやいや、先生、そんなこと分かっているわ、」
と言いたくなりますよね。ちょっと冷静になって下さい。
パニック障害は、実は鍼灸で対応可能なんです。ただ良くなるための心構えとして「早く良くしたいという気持ちは理解できますが、長い目でみて焦らずに鍼灸で体調を整えて上手に付き合うことが改善の最も近道になります。」
早く治くそうと焦るのは禁物です。焦ってしまうことで改善できることもできなくなってしまうからです。
以上になります。
えっ、これだけで説明でおしまい?
という方のために詳しく説明しますね。
■解説
・現代医学では日常生活でストレスをためやすい人に多いと言われています。
・鍼灸ではストレス、過労により内臓の働きが低下してしまい、代謝が悪くなり、痰(水の代謝が悪くなったことで発生する身体に不要な水分)や瘀血(身体に不要な血液)などが発生します。それらが心(現代医学で言う心臓もしくは脳に当たる)に影響を及ぼすと、精神が安定しなくなりパニック障害が起こります。
【 治療法 】
〇現代医学では「薬物療法」と「認知・行動療法」の2つがあります。
・薬物療法では抗うつ剤の一種(SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と三環系抗うつ剤の2つがあり、SSRIが現在の主流となっていますが、効果が出るまでに1・2週間かかるので根気が必要です。副作用は出る場合があるので主治医との相談して下さい。ベンゾジアゼピン系抗不安薬という薬があります。これは抗不安薬で即効性に優れていますが、その反面依存性のある薬でなかなか止めることができないという副作用があります。
・認知療法では生理的に起こる現象(動くと脈拍が早くなること)を「今にも死んでしまうのではないか」と誤った認知で対処してしまわないように訓練していきます。
・行動療法とは自分がパニック発作を起こた状況を列記してもらい、この中で最も不安の弱い物から順に再度体験をし、不安がなくなるまで繰り返す方法になります。
〇鍼灸では東洋医学的診断(証)に基づく施術と現代医学の知識による施術との両方をします。
・東洋医学的診断に基づいた施術
ストレスや生活習慣等の影響で内臓の働きの悪くなった為に生じた「痰」・「瘀血」などを排泄する施術をします。それと同時に「働きの悪くなった内臓を改善すること」と「各種内臓との調和を図ります。」
・現代医学の知識による施術
上記施術に加えて、頸肩のコリは自律神経に影響してくるので頸肩のコリを取る施術を加えます。
以上を施すことで血行が促進され、身体に不要な物を排泄し、内臓の働きを改善することで自律神経の働きを調整しパニック障害の改善を目指します。
【 経過について 】
・早期発見、早期治療で経過は変わります。
洋の東西を問わず、治療並び施術は早ければ早いほど改善しやすく慢性化もしにくくなります。
・一般的にパニック障害は再発しやすく治療時間もかかる傾向にあるので、上手く付き合いながらの治療及び施術になります。
〇現代医学では「薬物療法」と「認知・行動療法」の2つがあります。
・薬物療法では抗うつ剤の一種(SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と三環系抗うつ剤の2つがあり、SSRIが現在の主流となっていますが、効果が出るまでに1・2週間かかるので根気が必要です。副作用は出る場合があるので主治医との相談して下さい。ベンゾジアゼピン系抗不安薬という薬があります。これは抗不安薬で即効性に優れていますが、その反面依存性のある薬でなかなか止めることができないという副作用があります。
・認知療法では生理的に起こる現象(動くと脈拍が早くなること)を「今にも死んでしまうのではないか」と誤った認知で対処してしまわないように訓練していきます。
・行動療法とは自分がパニック発作を起こた状況を列記してもらい、この中で最も不安の弱い物から順に再度体験をし、不安がなくなるまで繰り返す方法になります。
〇鍼灸では東洋医学的診断(証)に基づく施術と現代医学の知識による施術との両方をします。
・東洋医学的診断に基づいた施術
ストレスや生活習慣等の影響で内臓の働きの悪くなった為に生じた「痰」・「瘀血」などを排泄する施術をします。それと同時に「働きの悪くなった内臓を改善すること」と「各種内臓との調和を図ります。」
・現代医学の知識による施術
上記施術に加えて、頸肩のコリは自律神経に影響してくるので頸肩のコリを取る施術を加えます。
以上を施すことで血行が促進され、身体に不要な物を排泄し、内臓の働きを改善することで自律神経の働きを調整しパニック障害の改善を目指します。
【 経過について 】
・早期発見、早期治療で経過は変わります。
洋の東西を問わず、治療並び施術は早ければ早いほど改善しやすく慢性化もしにくくなります。
・一般的にパニック障害は再発しやすく治療時間もかかる傾向にあるので、上手く付き合いながらの治療及び施術になります。
【 参考・詳細のページ 】 ・パニック障害|メンタルサポート|ながうしクリニック ・東洋医学の考え方 |
セルフケア
・症状改善のためのセルフケアと再発予防のためのセルフケアを紹介します。(*個人差はあります。)
〇豊隆穴
豊隆(ほうりゅう)穴は水はきを良くするツボです。水はきが悪くなって生じた「痰」を改善する作用があります。日頃からお灸で温めたり押さえたりすること効果が期待できます。
〇神門穴
神門(しんもん)穴は心に関係するツボでこのツボを刺激すると精神が安定する効果が期待できます。このツボも日頃からお灸で温めたり押さえたりすると良いでしょう。
〇血海穴
血海(けつかい)穴というツボは血に関係する症状を解決する特効穴と言われています。これも日頃からお灸で温めたり押さえたりすることで効果が期待できます。
まとめ
・パニック障害はストレスのかかる現代では誰もがなるかもしれない病気の1つです。
・現代医学による治療でも鍼灸による治療でも改善するには時間がかかります。冒頭にも書きましたが上手く付き合いながら施術もしくは治療をして徐々に改善することが大事だと考えます。
・ツボによるセルフケアの他に、座禅や軽い運動をして血行を促進するのもパニック障害では有効な方法の1つです。無理のない程度で行ってください。
・現代医学による治療でも鍼灸による治療でも改善するには時間がかかります。冒頭にも書きましたが上手く付き合いながら施術もしくは治療をして徐々に改善することが大事だと考えます。
・ツボによるセルフケアの他に、座禅や軽い運動をして血行を促進するのもパニック障害では有効な方法の1つです。無理のない程度で行ってください。