■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2024年6月28日

鍼灸での体調の維持管理について

鍼

■東洋医学(鍼灸を含め)は体調の維持管理は得意分野の1つになります。


皆さん、東洋医学の言葉で「治未病」を聞いたことはないでしょうか?
これを日本語で読むと「未病(みびょう)を治(ち)す」と言います。
未病とは何か、それは病気になる前の身体の状態を言います。
つまり「未病を治す」とは「何となく体調がおかしいな」・「最近、身体がスッキリしないな」等健康時には感じない状態を感じた時に治療をして治すことを言います。(*ただし、数ケ月以上も何となく体調がおかしいなと感じ続いていると、身体が慣れてしまうので、「未病で治す」時期が判断できなくなり、病気・症状が出てからの治療開始になってしまいます。治療院に見える95%以上はこのような患者様が占めます。)

これは東洋医学(鍼灸)の最も重視している分野になります。
詳しく知りたい方は続きを読んで下さいね。
理由

■何故体調の維持・管理ができるか・・・


●身体のわずかな変化に気付き、その変化に対して正常に戻す施術をしているからです。

1つ、皆さんにお尋ねしますが、体調不良になる前に必ず出る身体の症状は何かありますか?えっ、言っている意味が分からない方も見えると思うので、僕を例に挙げてみましょう。
・僕の場合、体調不良になる前は必ずと言っていいほど睡眠状況が悪くなります。ですから睡眠質もしくは睡眠時間が極度に短い状態が続く時は危険なサインになります。そうならないうちに対処することが体調の維持管理に繋がるのです。

 どうでしょう?皆さんも思い出してみて下さい。きっとあるはずです。ただそれに気づくか気付かないかになります。

 気付かないと症状が出るまで永遠に分かりません、最悪の場合、お亡くなりになります。しかし気付けた場合、対処することで症状の発症を防止することが可能になるんですが、意外と気付かない方が多いですね。

・当院ではどう対処していくかですが、当院では数回施術することである程度、その患者様の体質が把握するように心掛けています。そして鍼灸でその患者様の体質に戻すことが体調の維持管理に繋がっていくと考えます。

 例えばAさん、体質は脾虚(胃腸が悪い状態)だったとします。Aさんの今の体調は足腰が怠くなっているのでこのような場合では腎虚になり、腎を補うことで脾虚の体質に戻すことが治療になり体調の維持管理に繋がるのです。
メリット

■体調の維持管理して得られるメリット・・・


・それは、個々の目的によって違いますよね。いくつか例を挙げます。
@仕事のパフォーマンスが上がる。
効率よく仕事がこなせる。
質の良い提案が思い浮かぶ。
A趣味が楽しめる。
・読書が好きな方は好きなジャンルの本が時間をきにせずに一杯読めますね。
・レジャーが好きな人はレジャーを楽しむことができますね。
・食べることが好きな人は好きなものを食べて幸せになりたいですよね。
Bデートを楽しめますよね。
・好きな子と一緒に遊びにいけて良い思い出が作れますよね。
C子供に迷惑がかかりにくくなりますね。
体調維持管理をすることで症状のコントロールが可能になりますので介護で子供の世話をして頂くことが減るのでその結果、迷惑が掛かりにくくなります。
等たくさん理由が挙げられますね。
体調維持・管理ができるだけで少なくともこれだけのことは達成できるようになるわけです。
セルフケア

■セルフケアについて・・・


・当院でおススメするセルフケアは「飲食によるケア」と「お灸によるツボへのケア」になります。

まず「飲食によるケア」について
・辛い物・冷たい物・生ものを取り過ぎないことです。
辛い物を取り過ぎると「身体が火照る」・「便秘になる」・「イライラする」・「不眠になる」等の症状が出ます。
 冷たい物を取り過ぎると「風邪を引きやすくなります」・「身体が冷えます」・「下痢になります」・「動きたくなくなる」等症状が出ます。
 生ものを取り過ぎると「胃腸に負担がかかるので消化吸収に影響が出ます。」
3つのことだけを気を付けるだけである程度の健康維持は可能になりますよ。

次にツボになります。当院がセルフケアにお勧めなのを3つ挙げます。
〇足三里穴
足三里穴
足三里(あしさんり)穴は胃経のツボになります。このツボは胃腸の働きを改善が期待できます。胃腸の働きを改善することで内臓の働きを改善することに加え栄養も改善することが期待できます。つまり足三里だけで病気の予防も期待できるわけです。
〇太谿穴
太谿穴
太谿(たいけい)穴とは腎経のツボになります。部位は内くるぶしとアキレス腱の中央。腎の働きを改善が期待できます。腎は東洋医学では生命の大元だという位大事な臓になりますので、養生にも期待できるツボになります。
〇太淵穴
太淵穴
太淵(たいえん)穴は肺経のツボになります。このツボは橈骨動脈にあります。肺は鍼灸で全身の気や血を巡らす働きがあり、すごく重要です。そして風邪は万病のもとと昔から言いますが、風邪は肺に最も影響を及ぼす臓になるので、肺の働きを維持していくことは健康を維持するのに重要になります。

まとめ

・鍼灸の最大の特長は「症状と病気の予防です。」
辛い症状・大病は鍼灸・マッサージ師・柔道整復師や医師が感じたり患ったりするのではなく、あくまで患った個人の方が感じることになります。少しでも辛い思いをしないように症状と病気の予防をしていくことは重要だと思います。(健康になると忘れちゃうんですね、病気によって辛かったことが・・・)

・体調維持・管理で得られるメリットは意外にたくさんありますよ。個々のモチベーション維持の為にもおススメできますよ。
TEL
お問合せ

PageTop