耳鳴りでお困りなら名古屋市守山区のにこにこ鍼灸治療院へ

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■この記事の筆者は当院の院長が書きました。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2023年2月1日 更新日:2024年6月24日

【 解説 】 耳鳴り

耳鳴り

■耳鳴りは焦ってしまっては改善が難しい、鍼灸等の治療で徐々に維持・改善するのが良いです。


・耳鳴りと言っても色々な状態があります。例えば
「1日中、耳鳴りがしている。」
「耳の中でゴーゴーと大きな音がしている」
「普段は問題ないけど、睡眠前の耳鳴りが気になる」
「耳鳴りは気にしないように気を付けている」
など多彩です。
これでは、気持ちよく生活することはできませんね。
では辛い耳鳴り、鍼灸で何ができるかと言うと、耳鳴りを徐々に改善もしくはこれ以上悪くならないようにして、生活の質の維持ができるように施術していくことになります。
ほとんどの患者様が早く治りたい、良くなりたいという気持ちは十分に分かりますが、それらは焦りにつながりかえって施術効果が得られにくくなりますから、治療に専念する気持ちでいて下さいね。

ではどのように対処していくのか、説明していきます。

医師 解説

■現代医学では


【 原因 】
・現代医学では自覚的耳鳴りと他覚的耳鳴りの2つに分けられ、前者では「加齢」または「騒音や爆発の音」・「耳に悪栄養を及ぼす薬剤」・「メニエール病」等が原因で起こり、後者は「脳へ流れる血液の乱れ」・「耳に関係する癌」・「脳に送る血管の奇形」等によって起こります。
臨床上、耳鳴りの大半は「自覚的耳鳴り」が多いと言われています。
【 治療法 】
・現代医学ではなかなか効果的な治療法がありません。耳鳴りになると聴力も同様に落ちる傾向にあるので補聴器を付けることで症状が改善される場合があったり、精神安定剤を服用することで気持ちをリラックスさせることで耳鳴りが改善する場合があります。

【 経過について 】
・現代医学では聴力が回復すれば耳鳴りも改善すると言われています。加齢による耳鳴りは補聴器で聴力を改善させれば耳鳴りの改善は可能になります。

【 医師による診察が必要だと思われる時 】
・「片耳だけが耳鳴りをする。」
・「バランス維持・歩行困難・回転性のめまい・飲み込みにくい・話しにくい等の神経症状がある。」
これらの症状がある場合は1度医師の診察を受けて下さいね。
【 詳細のページ 】
耳鳴り|家庭版MSDマニュアル

鍼治療

■鍼灸では・・・


・ストレス・生活習慣の乱れ・加齢により内臓(肝・脾・腎)の働きが悪くなり、聴力を正常に働かせるだけの力が不足してしまったり、外邪(現代医学でいうウィルス)や内因(現代医学で言う内リンパ腫)により耳を巡る経脈を阻害することで起きます。
【 治療法 】
・耳を通過する経脈上のツボ(外関穴等)に刺激を与える、もしくは耳周辺のツボを刺激すること及び首や肩のツボを刺激することで血行が促進されて、耳鳴りの改善を促す方法に加えて、東洋医学の考え方に基き、個々の体質に合わせた治療を行うことで内臓(特に肝・脾胃・腎)の働きを改善し全身の調整をすることでより自律神経の調和を図り、一層の耳鳴り改善を狙います。

【 経過について 】
・耳鳴りの原因と個々の体力により経過の良し悪しが変わってきます。体力が比較的あり、風邪の影響で発生した場合や肩こりが酷くて発生してしまった耳鳴りは「風邪の治療」もしくは「肩こりの治療」をすれば比較的早く改善します。反対に加齢による体力が落ちている場合の耳鳴りは効果が全くないわけではないですが、若い人(40歳未満)に比べて治りにくくなります。

セルフケア

@耳鳴りに効果的なツボを教えます
当院の院長が考える耳鳴りに効果的なツボを3つ挙げさせて頂きますね。無理のなくできる範囲で行ってくださいね。
  • 〇耳門穴

    耳門穴

    耳門(じもん)穴は耳の働きを調整するツボです。
    軽く押さえたり、せんねん灸などで温めることで効果が期待できます。
    日頃より耳鳴りの予防で耳の部位をマッサージするとよいでしょう。
  • 〇完骨穴

    完骨穴

    完骨(かんこつ)穴は頚の周辺のツボ(赤いまるの点)になります。このツボを押さえたりせんねん灸をすると肩や首のコリが解消され、頭への循環の改善が促されます。ここも耳門穴同様に予防でマッサージなど行うと良いでしょう。
  • 〇太谿穴

    太谿穴

    太谿(たいけい)穴というツボは腎経という経脈にある重要なツボの1つです。この部位にせんねん灸を日々すえると耳に関係する臓器「腎」の働きが改善されるので耳鳴りだけでなくその他の病気の予防または治療になります。
A生活習慣の見直しをする
睡眠・食事・仕事の3点は特に大事です。
・睡眠は規則正しく取って頂くことで睡眠の質を挙げます。睡眠の質が良くなると自然治癒力も改善されてくるので、耳鳴りの改善にもつながります。

・食事については証(現代医学でいう診断)に応じて食べて頂くことで症状の軽減が期待できます。
例えば、脾虚証(胃腸の働きが良くない)で起こった耳鳴りは脾の働きを改善すると言われるうるち米・玄米・じゃがいも・人参・ブロッコリー・りんご・とびうお・牛肉」等を多めに摂取するといいでしょう。
腎虚証で起きた耳鳴りは「腎の働きを改善すると言われるカリフラワー・ブロッコリー・うなぎ・さざえ」等を多めに摂取するといいでしょう。
それらに加えて食べ物はできる限り火を通すように意識してくださいね。

・仕事は誰しもストレスがありますよね。解決できることであれば解決を目指すのが一番。だけど現実は難しいのでストレスと上手に付き合うことが大事です。
【 詳細のページ 】
東洋医学の考え方 【 参考文献 】
・薬膳食典食物性味表|日本中医食養学会
・中医飲食栄養学|上海科学技術出版社

■まとめ

・現代医学の耳鳴りの治療は聴力さえ改善できれば耳鳴りは改善されるという見解ですが、実際は耳鳴りの患者様は多いですね。

・鍼灸では東洋医学の考え方を基に個々の体質に合わせて諦めずに施術を続ければ身体の状態も改善し、耳の働きも調整されるので、耳鳴りの改善もしくはこれ以上悪化させないようにすることが期待できます。

・現代医学での説明で「片方の耳鳴り」は要注意ですので、鍼灸治療を受けられる前もしくは治療中にクリニックの診断を受けてくるのが最も良いですね。

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