喉の詰まり感がある方、名古屋市守山区のにこにこ鍼灸治療院へ

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■この記事の筆者は当院の院長です。院長プロフィールはこちらへ。公開日:2022年3月8日 更新日:2024年9月11日

【 説明 】 喉の詰まり感(梅核気)

喉の違和感

■大きな病気がないことを病院で確認ができれば、鍼灸を定期的に行うことで改善が期待できます。


喉に違和感・詰まったような感じがある方は一度でいいので病院で大きな病気が潜んでいないか確認をして下さい。

大きな病気がなければ鍼灸の出番です。
全身のツボ(特に胸・背中・手・足)を診て反応のある部位に施術を加えることで徐々に改善が期待できます。
喉の違和感・つまり感が改善できることで、「落ち込んでいた気分が楽になる」・「鬱陶しい気分が減ってくる」・「仕事に集中できる」等患者様が感じられるメリットは多くなりますよ。

喉の違和感・詰まり感について簡単に施術効果の説明はしましたが、もう少し知りたい方は下記に続きがあるので読んでくださいね。

医師解説

■現代医学では

「 原因 」

・喉や食道の病気になると喉の詰まり感がでやすいと言えます。例えば咽頭炎、扁桃炎、喉頭炎などが原因で出る場合や逆流性食道炎などの消化器の異常によって発症する場合もあります。まれにですが咽頭がん、喉頭がんの初期、甲状腺がんの初期にも喉がつっかえる感じがすると言われる患者様も見えます。
・逆流性食道炎が原因の時、これは胃酸が食道に逆流することで「胸やけ」や「口の中が酸っぱい」と言った典型的な症状が加わることがありますが、「お腹が張る」・「胃もたれする」・「げっぷが出る」・「喉がひりひりする」・「咳込む」などの症状が出る場合もあります。

・咽頭がん、喉頭がんなど喉自体に病気があり、咽喉に詰まり感が出ている場合があります。これは耳鼻咽喉科で内視鏡で確認しないと診断はつきませんが、咽頭がんや喉頭がんは「タバコの吸いすぎや酒をよく飲む」という方に多いです。これらの病気は耳鼻咽喉科の診察が必要です。

・また各種検査をしても原因が分からない場合は咽喉頭異常感症でこういった症状が出ることがあります。咽喉頭異常感症は心身症の1種であり、悪化させないためにも心療内科などで早期の診察を受けると良いですね。

・疲労(ストレスなど)で喉に詰まった感じが出る場合があります。首や肩のコリが原因で起こることが多いです。
■治療法は・・・・・
・逆流性食道炎が原因の時は胃の薬を服用します。
・疲労(ストレスなど)が原因の時は「半夏厚朴湯」を服用します。
臨床上で喉の詰まり感があるとおっしゃる患者様は「胃の薬と半夏厚朴湯」の両方を服用することが多くなりますね。

■治療経過は・・・・・
・喉の組織自体が過敏になっていることが多く、すぐに改善することはまずないです。気長に治療をしていくしかないです。

以上が現代医学の考え方になります。

鍼治療

■東洋医学(鍼灸)では・・・・

■原因
・鍼灸ではこのような症状を「梅核気」と言います。これは昔の中国人が梅の種(梅核)がのどに引っかかっているような感じを喉に詰まった感じがしていると例えたからそのように呼ぶと考えられています。

梅核気の原因は「痰」になります。
「痰」とは何かというとストレス・生活習慣・過労などによって内臓の働きが悪くなり、それによって水の代謝が悪くなったことにより生じた物を言い、身体にとっては不要な水分になります。これが喉に影響を及ぼすと喉の詰まったような感じになると言っています。
■施術方針
・水の代謝の低下が原因なので水の代謝に関係する「肺」・「脾」・「腎」・「膀胱」・「小腸」・「三焦」のいずれかの働きが低下したことにより痰(身体に不要な水分)が発生したわけですから、これらの臓器の働きが悪くなっているのを良くして水のはけを良くすること並び肩や背中・頸のコリや胸の圧痛点(押して痛む部位)を軽減することが施術方針になります。

・その他、日常生活の注意点を説明して少しずつ生活習慣の改善をして頂くことも重要になります。特に注意して欲しいのは生活リズムを朝方にして睡眠不足には気を付けて下さい。睡眠不足は体力の回復を遅らせてしまい、その結果臓器の働きが改善できなくなってしまうからです。

■施術経過
・痰(身体に不要な水分)が原因で起こる病気はとても多く、治りにくく再発しやすい特徴があるので、一時的に症状を軽減させながらかつ徐々に内臓の働きを改善していき、少しずつ症状が出にくくするまたは症状を軽くする経過になるケースがほとんどです。
・どのくらい通院すれば改善されるかは症状の程度・個々の体力・施術の頻度や回数によってかなり異なります。
・なお一度も病院での診察を受けていない方は鍼灸施術を受けた後でも良いので一度で診察を受けて異常がないことを確認して下さいね。
■セルフケア
・日常生活でできることと言えば、ツボにセルフケアを行うことと食事療法になるでしょう。
当院ではセルフケアのツボと食事について説明します。

・食事療法
@体を冷やす食べ物は控えて下さい。(冷蔵庫でキンキンに冷えたアイスを食べる・ビールを飲むなど)
何故なら、身体を冷やすことで内臓の働きも低下してしまいます。内臓の働きが低下することで体内に溜まった老廃物が体外に排泄されず、それが喉に影響を及ぼすことで症状が出ます。
対策として常温もしくは食べ物に火を通してから食べるようにすることで内臓の働きも改善が期待できます。
A肉・魚・野菜はバランスよく食べて下さい。
肉・魚は蛋白質の他、様々な栄養があるので食べて下さい。同様に野菜もたっぷり食べて下さいね。

・セルフケアのツボ
院長が考える喉の詰まり感に効果的なツボを上げます。
  • ■気海(きかい)穴

    気海穴

    ・気海穴は任脈の重要なツボで、気に関係する病気(気虚:ききょと読む・気滞:きたいと読む)により出る症状(喉の詰まり感)等に効果的なツボになります。
  • ■巨闕(こけつ)穴

    巨闕穴

    巨闕穴は任脈のツボであり、心の募穴(重要な部位)になります。東洋医学では心は精神を司る中心の働きをなすと考えられ、喉の詰まり感の1つの原因であるストレスに有効なツボの1つになります。
  • ■天突(てんとつ)穴

    天突穴

    天突穴は任脈のツボでちょうど喉の部位にあるツボになります。ここを刺激することで血液の循環が改善され、喉の詰まった感じの軽減も期待できますよ。
■症例
52歳 女性
■予診票からの患者様の情報
3年以上前から喉の詰まり感がある。15時以降に腸が腸が張ってくると夕方に喉の詰まり感が現れるといった感じがある。続きはこちら。
【 詳細ページ 】
・東洋医学の考え方

■まとめ

・喉の詰まり感・違和感は重大な病気が発見されることは少ないが、念のために一度確認されるのが良いですね。
・1度の施術で完全に治ることはまずないです、時間をかけて改善する必要があります。目安はある程度改善するまでは週2回程度で、その後は週1回程度で良いです。
・ストレスが原因のことが多いので、自分なりのストレス解消法で対応することで辛い症状の軽減が期待できます。

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